第29回 大阪府公共建築設計コンクール
近年、公共事業の見直しや予算の縮減が進み、事業の必要性や費用対効果について、事業者には一層の意識改革が求められています。このような状況の中で、学生の皆さんにはより堅実な技術力を養っていただきたいと考えています。これにともない、事業化を想定しているグランプリ(最優秀作品)の選定にあたっては、「永く愛され親しまれる公共建築づくり」の観点を重視し、使う人が主役となる機能性や維持管理に配慮した施設整備に重点を置いた提案を求めています。
課題趣旨
今年度の設計課題は、大阪府営蜻蛉池公園内の大芝生広場に立地する休憩所です。
本公園は、岸和田市の中央部の丘陵地帯に位置し、公園の名称となった蜻蛉池をはじめとする大小30余りのため池と既存の樹林地を含む自然環境豊かな公園です。
公園の南部地区は、遠足利用などでもにぎわう「こどもの国」や四季の花々が楽しめる「花木園」「水と緑の音楽広場」「あじさい園」、また、テニスコートや多目的広場があるテニス村など、「花と水とスポーツ」をテーマにした「広場ゾーン」です。「広場ゾーン」の北側になだらかな丘陵地形を活かして景色や散策を楽しむ「丘陵ゾーン」を設け、総合的なレクリエーション機能を備えた広域公園として、また、都市周辺の自然環境を保全する重要な水と緑のオープンスペースとして整備を進めています。
今回の課題となる敷地は、「丘陵ゾーン」に位置する大芝生広場です。広大な敷地が特徴であり、軽スポーツやお弁当を楽しむなど、様々な人に楽しんでもらえるエリアです。また、平成11年には、第23回全国育樹祭も開催されました。
昨今の本公園の状況は、「広場ゾーン」においては、スポーツや遊具で遊ぶ来園者でにぎわっていますが、大芝生広場を含む「丘陵ゾーン」では、広大な敷地を活かした活用が求められています。
また、大阪府では、昨年度に『府営公園マスタープラン』が策定され、多様化する都市・まちづくりの課題改善に向けて、府営公園を最大限活用するという視点で検討がなされています。本公園も含め、今後ますますの活性化が図られていくでしょう。
このような状況を踏まえ、大芝生広場の活性化につながる休憩所の提案を募集します。今回の課題は、休憩所の提案のみでなく、大芝生広場の活用方法の提案も含んでいます。現地調査を行ったうえで、大芝生広場や本公園の活性化につながるような素晴らしいアイデアを期待しています。
スケジュール
 応 募 登 録
  令和元年 9 月 4 日(水)午前 9 時 〜令和元年 12 月 11 日(水)午後 5 時
 作 品 受 付
  令和 2 年 1 月 8 日(水) 〜 令和 2 年 1 月 15 日(水)
審査委員
(審査委員長)
 岩田 章吾(武庫川女子大学短期大学部生活造形学科教授)
(審査委員)
 下村 泰彦(大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科教授)
 角田 暁治(京都工芸繊維大学デザイン・建築学課程准教授)
 堀部 直子(株式会社 Horibe Associates)
 村田 勝博(大阪府都市整備部都市計画室公園課長)
 寺本 武司(大阪府住宅まちづくり部公共建築室長)
入選作品
グランプリ 1 点
 事業化にあたり、総合的にバランスのとれている最も優れた提案の作品
 (賞状及び副賞 図書券 1 万円分)
準グランプリ 1 点 ※
 事業化という実現性の面ではグランプリには一歩及ばないが、グランプリと同等に優れた提案の作品
 (賞状及び副賞 図書券 1 万円分)
優秀作品賞 2 点 ※
 総合的に優れている作品
 (賞状及び副賞 図書券 5 千円分)
佳作 3 点
 優秀作品に準ずる優れた提案がある作品
 (賞状及び副賞図書券 2 千円分)
奨励賞 3 点程度
 面白いアイデアがある作品や今後に期待したい作品など、審査委員が推薦する作品
 (賞状及び副賞 図書券千円分)
応募資格
大阪府内に所在する学校のうち、学校教育法の規定による工業高等学校(工科高等学校)・短
期大学・工業高等専門学校・専修学校・各種学校及び、職業能力開発促進法に基づく高等職業
技術専門校の建築関連学科※に在籍する学生・生徒であり、個人又は 3 名以下のグループ(共
同制作)での応募とします。
※ 建築関連学科とは、建築学科・インテリアデザイン学科など、建築設計に関する授業を
 行っている学科を指します。
お問合せ
「あすなろ夢建築」大阪府公共建築設計コンクール事務局
大阪府住宅まちづくり部公共建築室計画課 計画グループ
TEL 06−6210−9787(直通)
主 催
大 阪 府 大阪府住宅供給公社 公益社団法人 大阪府建築士会
詳細は、主催者のホームページをご確認下さい。

※応募の際は、必ず主催者が発行する応募要項をご確認下さい。