土木デザイン設計競技 景観開花。2021 |
企画要旨 |
『景観開花。』は、土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場を提供するとともに、多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示すための設計競技イベントである。 |
高度経済成長期の日本では早急な社会基盤整備が求められ、特定の機能を果たすためだけの画一的な土木施設が多く生み出された。しかし一定の社会基盤が整うにつれ、その場所が持つ意味や役割に合い、風景に調和した土木デザインを求める機運が高まりつつある。そういった土木デザインが美しい景観を実現するものと信じ、『景観開花。』は誕生した。 |
2018年迄の15年に渡る景観開花の歴史を振り返ると、第1回から第10回に至るまでの10回は未来へつなぐ新時代の土木デザインの提案を求めてきた。また第11回から第15回までの5回は「まち」に潜む問題の顕在化に対し、人々の生活の接点としての「まち」とそれを支える土木構造物へのあり方についての提案を求めてきた。 |
昨年度は「土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場」、「多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示す」という本イベントの原点に立ち返り、激変する社会情勢に合わせた今後の新たな土木デザインのあり方の提案を新たな形を含めた様式で行う土木設計コンペとしてリニューアルした。 |
本年度の『景観開花。』もこれを継承する。東日本大震災から10年、これからの防災のあり方が模索される中、「Pre-Coastruction」と題して、海岸空間のあり方を問う。応募者には沿岸地域に固有の海との関わり合いを十分考慮し、海岸構造物によって地域の安全と魅力の維持・向上を両立することで地域の持続可能性を高める土木デザインの提案を求める。災害の激甚化、人口が減少する日本におけるこれからの防災へとつながるような提案が生まれることを期待している。 |
設計テーマ |
「Pre-Coastruction」 |
審査方法 |
本年度は、一次審査会・最終審査会ともにオンラインでの開催とする。 |
一次審査会では、パネルデータ・模型写真データ・動画データ・作品概要を用い、入賞作品を5点前後決定する。また後日、最終審査会を公開で開催(live配信を予定)し、入賞者は作品のプレゼンテーションと質疑応答を行う。審査委員はこれらにより最優秀賞と優秀賞を決定し、それ以外の入賞作品を佳作とする。 |
審査日程 |
エントリー開始 2021年 7月22日(木・祝)(海の日) |
エントリー締切 2021年10月 3日(日) |
提出物締切 2021年10月10日(日) |
一次審査会 2021年10月29日(金) |
最終審査会 2021年11月13日(土) |
賞金等 |
賞金 |
最優秀賞20万円 ✕ 1点 |
優秀賞10万円 ✕ 1点 |
佳作 4万円 ✕ 数点 |
特別賞 2万円 ✕ 数点 |
参加賞 |
一次審査会における審査委員からの自作品の講評 |
審査委員 |
篠原 修 |
土木設計家 東京大学名誉教授 |
景観開花。2021 審査委員長 |
阿部 俊彦 |
立命館大学 理工学部 建築都市デザイン学科 准教授 |
内藤 廣 |
建築家/東京大学名誉教授 |
八馬 智 |
土木デザイン研究者/都市鑑賞者 |
千葉工業大学工学部デザイン科学科 教授 |
臂 徹 |
株式会社キャッセン大船渡 取締役 |
総務省 地域力創造アドバイザー |
認定NPO法人日本都市計画家協会 理事 |
お問い合わせ |
〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 |
東北大学災害科学国際研究所 S304-E |
空間デザイン戦略研究分野 平野研究室 |
Tel:022-752-2102 |
E-mail:info(at)keikankaika.jp |
主催 |
東北大学工学部建築・社会環境工学科 平野研究室 |
景観開花。実行委員会 |
詳細は、主催者のホームページをご確認下さい。 |
※応募の際は、必ず主催者が発行する応募要項をご確認下さい。