第2回 アーキニアリング・デザイン・アワード2021 Archi-Neering Design AWARD 2021 (第2回AND賞) |
AND賞の目指すもの |
AND賞が目指すものは、完成された建築作品としての評価だけではなく、そのプロジェクトがもつ固有の技術的テーマ(構造や環境など)を明らかにし、デザインプロセス、しくみ(システム)やしかけ(ディテール)、素材や施工法などを真摯にイノベーティブに追求する人やチームを表彰することである。 |
「AND」とは、AND展で見えてきたもの |
アーキニアリングデザイン(AND)とは、「建築と技術の融合・触発・統合の有様とそれを志向する理念」のことである。 |
2008年より12年以上にわたって国内外で開催されてきたAND展では、時に150点余の模型・パネルが並び、数多くのフォーラムが開催された。 |
そこから見えてきたものは二つ。 |
第一に、「建築は織物だ」ということ。連綿と引き継がれる「技術」のタテ糸は強靭であり、感性や社会的欲求を映す「芸術」のヨコ糸により、時代の模様が描かれている。その交点には常に両者の葛藤や協同の物語がある。 |
第二に、「技術は空間を介して建築とつながっている」ということ。意匠が失われても空間はあるが、構造なくして空間は成立しない。イメージとテクノロジーの有機的な融合・協同の結果として、「美しく合理的な」「合理的で美しい」 建築の空間形態が生まれている。そのことは歴史的にも検証されていよう。 |
AND賞で評価したいと考える視点 |
今の時代の頂点としての「点」の建築の評価は既に多くの建築賞で選定されている。 |
AND賞は時代が求める建築を、作品という「点」として捉えるのではなく、美しい歴史的建築を実現に導いた一連の芸術と技術の融合というプロセスから学び、未来へ繋げていくという「線」や「面」のような普遍的・横断的視点をもって追求する一貫した姿勢と業績を評価したい。 |
▷ 発想から実現に至る技術的テーマ性のあるデザイン・プロセス |
▷ 個性的作品性だけではない普遍的技術の創造 |
▷ システム・素材・ディテール・工法などの新しい発想・工夫 |
新築、恒久的な建築作品だけでなく、再生や仮設、橋など建築以外の構造物、階段などの部位や家具・オブジェなどスケールの小さな作品も本賞の対象としたい。 |
選考委員 |
福島加津也(委員長)(東京都市大学教授/建築家) |
陶器浩一 (滋賀県立大学教授/構造家) |
磯 達雄(建築ジャーナリスト) |
堀越英嗣(芝浦工業大学名誉教授/建築家) |
応募作品の対象 |
2016年1月1日より2021年9月末日までに完成した国内作品、あるいは国内在住の設計者等による海外作品とする。 |
応募期間 |
2021年10月10日(日)~2021年12月10日(金)23:00まで |
応募資格 |
・個人(複数名も可)による応募とし、重賞も可とする。 |
複数名で応募の場合は、それぞれの応募者が応募業績にどう関与したか |
を応募シートに明記する。 |
・一次選考を通過した場合、最終選考会(2022年2月5日(土))に参加し、 |
プレゼンテーションを行う。 |
主催 |
A-Forum(代表:斎藤公男)、AND賞実行委員会 |
お問合せ |
AND賞事務局:a-forum@a-forum.info |
TEL:0352817880 |
詳細は、主催者のホームページをご確認下さい。 |
※応募の際は、必ず主催者が発行する応募要項をご確認下さい。